慣性の法則と地図
今日は慣性の法則の話です。
ただし、慣性の法則といっても物理の話でもなければ、競技テクニックの話でもありません。
習慣の話です。
今まさに感じている体験談です。
- トレーニングと心境変化
- 慣性の法則
- 地図を作る
1. トレーニングと心境の変化
この日からやる気を出して6日間。

6日坊主(スイム)

6日坊主(ラン)
今のところ順調に毎日トレーニングを積んでいるのですが、心境に変化が訪れているのを感じます。
こんな風に変化してきています。
トライアスロンしたことある方は感覚的に分かるかもしれません。
1日目
「うおお!おれもやるぞ!」
2日目
「今日も彼らは頑張っているはず!やるぞ!」
3日目
「そろそろ休み入れようかな。いや、やろう!」
4日目
「1日くらい休んでもいいかな。いや、やっておこう。」
5日目
「ちょっと無理して行くことにするか。」
(あれ、もしやちょっとタイム上がってきた、、?)
6日目
「なんだかやらないと気持ち悪いな、行くか。」
そう、プールに行かないと気持ち悪い、走らないと気持ち悪い、と感じるようになってきたのです。
歯を磨かずに一日を終えようとする感じです。
それからタイムが上がってきている感覚から、「明日はどうだろう」という期待感、高揚感があります。
この少ない日数でタイムが上がっているのは、過去サボってきてしまったからというだけではあるのですが。。
毎日30分×2種目と、同じようなことをしているのですが、日を追うごとに感じ方が変わってきます。
バイクについては聞かないでください。
2. 慣性の法則
止まった物を動かすには力が必要です。
しかし物が一度動き始めると、今度は止めるのに力が必要です。
動いた状態であれば、その動きを続ける方が自然なのです。
慣性の法則は習慣についても成り立つように思います。
我々の行動の多くは習慣に支配されています。
トレーニングを継続するには ”いつもしていること” の仲間入りをさせることが大事です。
続けることでさらに続けたくなる。
好き → 上手 → もっと好き → もっと上手のスパイラルに乗せる。
まとめてやるより、少しずつ続けてやる方が、心的ハードルがとても低いです。
習慣になったら勝ちです。
3. 地図を作る
そうは言っても続かないのが人間というもの。
僕も2017年シーズンに向けてのトレーニングはかなりの時間を捧げてきました。
(参照:レースまでの道筋を立てよう)
しかし2018年シーズンに向けて、トレーニングの量が大幅に落ちていることは否めません。
シーズン終わりで休んだ拍子に、
仕事が忙しくて、
大きな環境変化に慣れなくて、
など言い訳を考えればきりがないですが、トライアスロンをないがしろにしたかった訳ではありません。
モチベーション、時間確保など、一生試行錯誤し続ける気もしますが、いったいどうすれば思うように続けられるのでしょう。
行動の出だしのハードルを下げる?
人から刺激を受ける?
綿密な計画を組む?
周りに宣言する?
未来日記にでも書いてみる?
どれも有効な気はしますが、昨シーズンと今シーズンで一番大きく違う点は、
「地図を作ったかどうか」
であると感じます。
去年は、
「備品をグレードアップして、トレーニングを期ごとに分けて、理論を勉強しながら、1日3時間練習したら日本代表になれるけど、やる?」
「やる!!!」
というようにはっきりした地図がありました。
(参照:レースまでの道筋を立てよう)
それに対して今年は、
「まあ必死になってやらなくても何とかなる気はするけど頑張る!」
「目指すものがどれくらい難しいのか、どのくらい練習すべきなのかは分からないけど、とりあえず全力を尽くす!」
に近いものがありました。
地図のないこの状態でも、元気なうちは良いです。
しかしひとたび迷い始めると、
「あれ、今どこ、、?」
「方向や進んだ距離はあってるのかな、、」
「そもそも今何目指してるんだっけ、、」
「というかそこまで辿り着きたいんだっけ、、」
「なんだか疲れてきたぞ、、」
こんな調子であっという間に推進力を無くしてしまいます。
少なくとも僕の感覚はそうです。
すぐにだれてしまうと感じる方は、一度達成までの地図を描いてみて、
「で、やる?」
と自問自答してみると、推進力を取り戻せるかもしれません(もしくは意図を持って優先順位を下げられる)。
僕は当面のところは、この声に従います。
「頻度重視の練習を続け、次の1週間で身体を慣らし、その次の1週間で去年のレーススピードに追いつき、残り1週間でしっかり身体を休めてレースに臨めば、石垣島トライアスロンで年代別2位か3位に入れる可能性が高いけど、やる?」
「やる!!!」
まとめ
トレーニングをまじめに再開して感じた、慣性の法則と地図の話でした。
これは人によって感じ方、対策は異なると思います。
皆さんが本気のトレーニングを続けるために、各々どのように取り組んでいるのかお聞きしてみたいものです。
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