ブリック練習で一石三鳥
前回からの練習つながりで、ブリック練習について紹介します。
こんなに目に見えて効果が出る練習はなかなかないのではないでしょうか。
- ブリック練習とは
- 一石三鳥な練習
- 注意するところ
1. ブリック練習とは
2種目を間髪置かずに立て続けに行う練習をブリック練習といいます。
一般的にはバイクを漕いで、その後すぐにランを行う練習です。
なんともMっ気溢れるハードな練習ですね。
僕は朝に出かけて、
バイク 5km → ラン 2km
を3セットやって、お昼ご飯食べて帰るのが好きです。
そもそもブリックって何でしょうか。
英語のBrickはレンガです。
何のことやらさっぱりですね。
ということで調べてみました。
色んな説が出てきます。
はっきりした語源は分かっていないということですね。
- Bike と Run
Bikeの”B”
Runの”R”
BR
BRick
(ickはどこから来たのだろう。。)
- 足にレンガ
バイクで脚を使った後にランに移行すると、疲れた状態でのスタートになります。
走り始めると思うように足が上がらないことに気が付きます。
これはまるでレンガが足に乗っているよう!
そんな練習がBrickです。
- Brickさんが考案
ニュージーランドのデュアスリート、Matthew Brickが考案したという説です。
1992年のデュアスロン世界選手権で勝利した元プロデュアスリートです。
なんと今年2017年には、ニュージーランドのトライアスロンの大会でエイジ55-59歳の年代別3位を獲っています。
いつまでもお元気で理想的です。
(ITUホームページ:Athletes – Matthew Brick)
- その他
「あまりに疲れるので、そこのレンガに腰を下ろしたくなる」
「レンガのように互い違いに積み上げていく練習」
など諸説あります。
2. 一石三鳥な練習
ブリック練習は効果抜群な一石三鳥の練習です。
1.各競技の練習になる
バイクとランをやるので、当然バイクの練習にもランの練習にもなります。
まあ当たり前ですね。
2.トランジションの練習ができる
バイクとランの間のトランジションを練習できます。
普段トランジション単体の練習はしないので、ブリック練習のときにやって慣れておくと良いです。
バイクに輪ゴムでシューズを固定して、ヘルメットにゼッケンベルトとサングラスを仕込み、
T1 → バイク → T2 → ラン
の一連で練習するのがオススメです。
3.連続する2種目の負荷に慣れる
簡単に想像できると思いますが、
”元気なときのラン” と、”バイク直後のラン”
は全く感覚が違います。
「脚が上がらない」
「走っていて感覚的に自分のペースが速いのか遅いのかよく分からない」
「脚つりそう、、」
「最初から心拍Max、、」
など、特に切替直後にあれこれ感じることがあります。
ブリック練習をしておくと、そこからの回復が早まったり、心拍が高い状態からでも落ち着いてペース配分できるようになります。
これはバイク、ランのそれぞれの練習では体験できません。
良いこと尽くめのブリック練習。
これで今度のデュアスロンも安泰!?
3. 注意するところ
そんな優秀なブリック練習ですが、行うにあたって気をつけるべきこともあります。
まず、頻繁にやりすぎないことです。
バイクとランをどちらも行うので当然ながら練習強度は高くなります。
スピード練習にあたりますので、たとえ時間があっても週2回までにしましょう。
毎日やったらすぐ怪我します。
まさかやる人はいないと思いますが、、
それから、ひとりでやることはオススメできません。
ひとりではバイクの時間、ランの時間に荷物を管理できません。
ランの間にバイクを盗まれでもしたら、僕なら競技引退を考えます。。
荷物番を誰かにお願いするか、人を集めて2チームに分けて練習しましょう。
何より、スピード練習なのでみんなでやった方が効果が高いですよ!
(参考:スピード練習はみんなでやろう)
まとめ
以上、安心と信頼のブリック練習でした。
ぜひ人を集めて、”みんなでブリック” してみてください。
回を重ねるごとにみんなでスピードアップできます。
ふと思ったのですが、スイムとバイクのブリックもできなくはないですね。
海辺で泳いで、バイクに飛び乗り漕ぐ練習。
だいぶ大掛かりです。
濡れて乾いてを繰り返して風邪引きそう。。
そして砂だらけ。。
またデュアスロンに出る方は、ラン → バイクのブリック練習も効果がありそうですね。
ブリック練習で実践に近い動作や負荷に慣れておきましょう。
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