スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと(ラン編)

今回はラン編です。

ページをめくるたびに理論がハラ落ちします。

勉強になります。

  1. 足首を固定する
  2. 拇指球神話
  3. 常歩(なみあし)

 

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1. 足首を固定する

走るときに地面を後ろに蹴る意識は大切かと思います。

しかし足首の可動域をめいっぱい使って後ろに蹴れば良いかというとそうではないようです。

 

1991年に東京で世界陸上が行われました。このとき、100mを9秒86で走り優勝したカール・ルイス選手の足首は、着地局面で足首が最大に曲がったときに、90度弱の角度でした。いちばん伸びたときは、離地時で110度くらいです。

スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと、より

 

カール・ルイス選手とはまた古いですが、速い選手には間違いありません。

彼が走っているとき、足首が動く角度は90度から110度の間わずか20度です。

足首で蹴るというよりも、足首は固定して力を伝えることに従事した方が良さそうです。

 

つま先を上げた状態で着地し、つま先を伸ばしながら後ろに蹴るのは正しくないのです。

 

2. 拇指球神話

力が入るのは拇指球(足の親指の付け根)、なので拇指球で地面を蹴る。

少なくとも僕はそのように教わってきた覚えがあります。

ハンドボールをやっていたときも、ジャンプするときや横にステップを踏むときには拇指球に力を入れて蹴る。

それが常識だと思っていました。

しかしそれはどうやら間違いのようです。

 

これまでわが国のスポーツ選手は、つま先と膝頭をまっすぐ前かやや内側に向けて、拇指球に意識をおいて、母子球で地面を蹴って走っていました。「地面を蹴る動きを前提にしたスポーツ」でしたから、つま先や膝を真っ直ぐ前か、内側に向けるように指導されていました。それは、蹴る動き、蹴る走りを目指していたことを意味します。

この拇指球に体重を乗せる運動感覚を、股関節の外旋着地とアウトエッジ感覚に置き換えることがポイントです。

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拇指球に力を込めるのは足首で蹴る走り方であると、拇指球加重を否定しています。

その代わり、小指からかかとを結ぶ線に体重をかけるアウトエッジを推奨しています。

そうすることで足首から蹴るような走りになるのを防ぎます。

そして、固定した足首から下腿の力を確実に地面に伝えることができます。

 

ちなみに僕は拇指球に力を込めながらマラソンをやったところ、ランナー膝を発症しました。

足の内側に体重がかかるため、土踏まずのアーチを潰した走り方になり、膝が内向きになっていました。

そこで腸頸靭帯が膝の外側で摩擦を起こして痛くなっていたようです。

そこからも、拇指球よりアウトエッジが正しいと実感しています。

 

3. 常歩(なみあし)

常歩(なみあし)とは初めて聞いた単語だったのですが、どのようなものでしょうか。

漢字変換出てきません。

 

普通、歩くときには体幹をねじりながら歩きます。

それに対して体幹をねじらない歩き方が常歩です。

 

歩くときには、右手を前に出すときには左足を前に出しますね(なんば走法を除く)。

それは通常歩行でも常歩でも同じなのですが、力の伝え方が違います。

 

両足をそろえて直立した状態から左足を一歩出すシーンを想像してください。

 

通常歩行では、右手を出すとき、骨盤をひねって左足を前に出します。

このとき骨盤は左側が前になっています。

 

常歩では、右手を出すとき、右足で地面を押して左足で着地します。

このとき骨盤は右側が前もしくはフラットになっています。

 

小またで大きく手を振って街をウォーキングをしているおばちゃんが通常歩行、

急いで大またで駅に向かって歩いているサラリーマンが常歩です。

 

通常歩行(ウォーキングのおばちゃん)はよく身体をひねるので、ウエストが細くなる効果はあると思われますが、速い移動方法ではありません。

常歩(サラリーマン)は地面を押す力が、骨盤を前に移動するために使われるためスムーズに移動できます。

 

地面を押す足は、身体をひねって反対側の足を大きく前に出すためではなくて、骨盤(身体の重心)を前に移動させるために使われるべきです。

 

まとめ

理論を文字だらけで説明する回になってしまいましたが、

足首の固定、アウトエッジ、常歩

これらはどれも、速く走るために大事な要素です。

頭でっかちの口だけにならないように練習も頑張ります。

 

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