ITUトライアスロンワールドカップ(2017/宮崎)エリートの部
ITUトライアスロンワールドカップ(2017/宮崎) のエリートの部のライブ中継を観ました。
大変興奮しました。
- 女子の部
- 男子の部
1. 女子の部
期待の上田藍選手が出る女子の部です。
YouTube
2017 Miyazaki ITU World Cup – Elite Women’s Highlights
優勝候補は1週間前にも優勝しているクック選手です。
すらっと背の高いお美しい方です。
- スイム
映像を見ていて選手が見えたり隠れたりするくらい波がうねっていました。
波が大きい上級者向けの海です。
エリート選手の泳ぎを見ていてまず思うのが、
「ストロークはやっ!」
僕は脱力してよく伸びることを意識して泳いぐのですが、その2倍速くらいで掻いています。
25m本気で泳ぐかのような腕回しの速さしています。
また、ヘッドアップの頻度が高いです。
2掻きに1回、少なくても4掻きに1回ヘッドアップしています。
そんな頻度でしていたら抵抗も大きそうですが、波の中で方向がずれるより良いという判断なのでしょう。
速いストロークに高頻度のヘッドアップ。
波の中での良い泳ぎはプールとはまた違いそうです。
スイムトップは優勝候補のクック選手です。
- バイク
スイム2位で上がってきた高橋侑子選手が華麗なトランジションでトップに躍り出ます。
そして先頭集団を率います。
スコット、、
Foil、、
かっこいい!!!
というか欲しい!!!
たぶんこれです。
かっこいい、、
競技を忘れて大興奮です。
派手に主張しないデザインが本当に好きです。
他に感じたのは集団の力。
トレイン組んだらそう簡単にペースは崩れません。
一度安定した先頭集団に追いつくのは至難の技です。
ドラフティングの経験ないのでそのうち一度はやってみたいです。
- ラン
ラン開始早々クック選手が集団から抜け出し独走!
序盤で勝負を決めに行きます。
ここも心理戦で、クック選手が抜け出すと、残された集団の選手は
「2位か3位を取れるように隣のライバルに負けないように配分しよう」
と考えます。
するとクック選手の後を追うのではなく、隣の選手の様子を伺いつつ走るようになります。
こうなればクック選手はしめたもの。
自分のペースで走ることだけを考えればよくなります。
そして見事に逃げ切りを決めます。
クック選手、おめでとうございます。
ちなみにラン1位は執念の追い上げを見せた上田藍選手です。
スイムバトルに巻き込まれ、ペースの上がらない後方集団でバイクをスタートしたため、ランスタート時には大きく出遅れていました。
ランで10位まで浮上しましたが、入賞、表彰台はならず。
トライアスロンは一筋縄ではいきません。
2. 男子の部
男子の部はベテランの田山選手が抜け、若手中心のメンバーで臨みます。
国内ランキングでは古谷選手、小田倉選手が上位です。
YouTube
2017 Miyazaki ITU World Cup – Elite Men’s Highlights
- スイム
スイムを見ていて何だか違和感を感じます。
これは、、
なんだろう、、
3拍子?
左右のストロークの間隔が一定ではありません。
僕の中の常識は、右、左、右、左、と一定ペースの2拍子です。
しかし今回トップを見ていると、スイムのリズムが違います。
左プッシュ、右プッシュ、右呼吸の3拍子です。
左、右、呼吸、左、右、呼吸
必ずしも左右対称になるようバランスを取る必要はないようです。
そして相変わらずヘッドアップの頻度が高いです。
先頭はラファエル選手です。
- バイク
スイムフィニッシュの段階で、日本人選手も上位につけています。
古谷選手のバイク、、
またまたFoil、、
かっこいい!!!
この漆黒の中の光感。。
うっとりします。
バイクは前半スローなスタートを見せます。
誰もが先頭を引きたがらず、先頭集団がペースダウン。
あっという間に後方集団が追い付き大集団になります。
横に広がってスピードが上がらない大集団。
誰が前に出るでもなく牽制のし合いとなりました。
その隙を突いて4人が前に飛び出します。
それに反応できたのは1人だけ。
先頭5人、第2集団大勢の構図となります。
5人はきれいに協力体制を整え、ローテーションします。
5-15秒程度で先頭を次々に代わりながら後方約20人の大集団から逃げます。
大集団は引く選手がなかなか定まらず、結局スピードが上がりません。
5人のトップ集団が、後方とぐんぐん差を広げることとなりました。
- ラン
ランでは5人の競り合いの末、2人が飛び出します。
エルナンデス選手とヴァンリール選手です。
両者譲らずの攻防を見せましたが、印象的だったのはランの後半で2人が手を取り合ったシーンでした。
スイム、バイクの飛び出し、逃げ切り、ランの快走、とレース開始から共にしてきた戦友と
「ここからは文句なしの真剣勝負」
と合図を交わします。
男の友情です。
そこからは2人のデッドヒート。
最後の数百メートルは短距離走のようなダッシュでヴァンリール選手が前に出ます。
これまで51.5kmを泳いで漕いで走ってきたとは思えないスピードです。
どんな鍛え方してるんだ。。
そのままゴール!
ヴァンリール選手、おめでとうございます。
まとめ
男女共に非常に見ごたえのあるレースでした。
スイムでついていけないとバイクの先頭集団に入れない。
バイクで脚を残せないとランで勝負できない。
トライアスロンの駆け引きや戦略性を認識したレースとなりました。
エイジグループで出ている限りはドラフティングないのであまり関係ないですけどね。。
熱いレースを見て身体を動かしたくなりました。