未来のTTバイク
Triathlon Luminaを読んでいて、TTバイクの今後についての話があったのでご紹介します。
僕はTTバイク持っていないんですけどね。
- 概要
- 様々な異形バイク
- レースでの使用
1. 概要
Triathlon Lumina #67(2017年11月号)でトライアスロンバイク・マニア!という特集が組まれていました。
トライアスロン”モノ”ジャーナリストの大塚修孝さん
プロショップ「メインストーム」オーナーの大西祥司さん
CEEPO創業者の田中信行さん
が未来のトライアスロンバイクについてそれぞれの思いを語る対談です。
前半は空気抵抗の少ないフレーム形状、ディスクブレーキの是非、乗り手にとっての使いやすさについての話です。
地に足が着いています。
しかし後半に入ると未来のトライアスロンバイクに妄想が膨らんできます。
新しい素材や音声認識の技術を前提に、良い意味で好き勝手語り合っています。
20XX年の未来はこうなる!?
フレームからウエア、関連アイテムまで、未来の新素材によって実現する、全く新しい概念のトライアスロンバイク。カーボンや金属系フレームで煮詰まったエアロ形状の追及は、クモの糸の構造を再現した新素材などの登場で、一気に別次元へ。フレームとカウルが、一番の抵抗を生む身体全体を覆う。うつ伏せに近い乗車姿勢で、後ろへ蹴り出すようなペダリングで、異次元のスピードを手に入れられる。
Triathlon Lumina #67より
バットマンのスーツのようなウェアに、風の向きや強さに応じて伸縮を調整できるヘルメット、ケイデンスや心拍数などの情報を表示するカウルなど、進化したバイクについて論じています。
空気抵抗を極限まで減らし、風の変化や体勢の調節にも対応する軽量なバイクです。
高価なオートバイを可能な限りの前傾姿勢で漕ぐようなイメージです。
対談は一通りアイディアを出して終わります。
未来のトライアスロンバイクはどのようになっているのでしょうね。
2. 様々な異形バイク
TTバイク含め、これまで様々な形状のバイクが登場してきました。
直線に強いTTバイクですがエアロ形状を突き詰めた結果、現在ではこんな姿をしています。
Andean (Diamondback)
このゴツさ、重厚感、まるで戦闘機のようです。
Ventum One (Ventum)
ダウンチューブのないZ型のTTバイクです。
戦闘機やF1カーで培ったテクノロジー、とあります。
見た目も技術も戦闘機なんですね。。
P5X (Cervelo)
今度はシートチューブのないV型のTTバイクです。
乗っていたらトップチューブが折れそうです。
19世紀に発明された頃からずいぶん進化したものです。
この頃はペダルすらありません。
<番外編>
リカンベントバイク
仰向けになって乗るバイクです。
ペダルが前輪より前にあります。
ちなみに世界最速の自転車もこのリカンベントの仲間です。
NAVERまとめ
プローンバイク
リカンベントバイクとは反対に、うつ伏せになって乗るバイクです。
リカンベントバイクもプローンバイクも人体の空気抵抗が少なそうですが、漕ぐのに疲れそうですね。
3. レースでの使用
トライアスロンのレースではどのようなバイクが使用可能なのでしょうか。
競技規則を見てみましょう。
リカンベントバイクはだめなようです。
その仲間のプローンバイクもおそらくだめです。
フェアリング(風除け)もだめです。
ということはLuminaで論じられていたカウチ付きのバイクはトライアスロンに出場できないですね。。
規則の縛り恐るべし。
まとめ
バイクは機材スポーツと言われ、お金である程度タイムが買えてしまう競技です。
機材で差が出るこの競技、最速を求めるこの競技で、なぜTTバイクがOKでリカンベントバイクがだめなのかは正直分かりません。
ただ、バイクの開発と共に徐々にバイクの形状が変わり、トライアスロンバイクの常識やルールも変わってくるもの思われます。
TTバイクがこれからどのように進化していくか楽しみですね。
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